Copyright©2005 こわれもの Allrights reserved.
プログレッシブロックバンド・YES(イエス)を勝手に語るブログ
Categories
<クリックすると駄目駄目レビューに飛びます>
<CD>




<DVD>

<その他YES関連など>



  1. 未分類 : (1)
  1. blog : (13)
  1. MEMBER : (2)
  1. ALBUM : (37)
  1. Youtube : (3)
  1. album except yes : (4)
  1. DVD : (2)
Yes J Ring
[前のサイト]
[前の5サイト]
[ランダム]
Yes J Ring のナビゲーションバー Yes J RingのHOMEへ移動 [次のサイト]
[次の5サイト]
[リングのリスト]

Tales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語) 2006-08-06


(左は紙ジャケ版)

Tales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語)/1974

The Revealing Science Of God- Dance Of The Dawn 20:27
(神の啓示)
The Remembering- High The Memory 20:38
(追憶)
The Ancient- Giants Under The Sun 18:34
(古代文明)
Ritual- Nous Sommes Du Soleil 21:35
(儀式)

Jon Anderson(Vo),Chris Squire(Ba),Steve Howe(Gt),Rick Wakeman(Key),Alan White(Dr)

LPレコードの片面には約20分の収録が可能である。
「A面B面で一曲ずつ、二枚組にして全四曲のとにかく壮大なアルバムを作ろう」というのがこの作品のコンセプトだ。
こんな事を書くと熱心なファンやジョン・アンダーソンは「いやそんなつまんない理由じゃない!このアルバムはこれこれこういう意図を持ち練り上げた作品であって…」なんて風に御託を並べるだろうが、やはり「一回やってみたかったからやった」というのが本当の理由だろう。
いきなり呪術のようなジョンの歌からはじまり、「いつ終わるんだこの曲は」という感じに各曲が延々と続くこのアルバムは発売当時大きな賛否両論を呼んだ。
ところで当時のYESはとんでもないビッグバンドで、所謂「流行のバンド」だった。流行のバンドという事は、彼らの曲を買う人たちの大半は当然そんなにディープなファンというわけではなく、そんな人たちが前宣伝に踊らされてレコード店に予約を入れまくった結果、この作品は発売前からゴールドディスクに認定されてしまう。そして店頭でこのアルバムを受け取り、家に帰ってプレーヤーの針を落とした彼らはこう口にするわけだ。
「何が何だか全然わからない」
勿論知ったかぶって「いや、これが最新の音楽なんだよ、さすがYESは普通じゃない、イカしてる」なんていうマニアの人たちも存在していた事だろうが、大衆の評価というものは正直である。
この作品をもってYES及びプログレの世界的ブームは一旦終焉を告げる事となる。

もう最初のコンセプトからして素晴らしい。
「日本ツアー、東京のホテルで読んだ『ヨガ行者の一生』というヒンドゥー教徒の本に感銘を受けたジョン・アンダーソンがスティーブ・ハウとともにアイディアを練り上げ自身の思想を音楽化した作品」
もうこの最初の段階で怪しい雰囲気がプンプンする。誰か止める人はいなかったのだろうか?止める人は実はいた。
リック・ウェイクマンがこの作品に強い不快感を示すなど、製作中からメンバー間でギクシャクとした空気は流れていたし、実際リリースも数ヶ月遅れた。
しかし出来上がったアルバムを見る限り「止める人はいたのかもしれないがいなかったのとあまり変わらない」という結果となってしまった。
聴くとわかるが、「ものすごいコンセプトを大量に詰め込んでいるのに散漫」という結果になっている。恐らく20分×4曲という構成に拘り過ぎたあまり「切る作業」や「絞る作業」をそれほど行っていないのだろう。
しかし凄い量のコンセプトを詰め込んでいるだけあって、グッと来る音が随所にちりばめられているのもまた事実。
そんなわけで長らくこのアルバムは「最大の実験作」なる耳にかっこよく響く呼び名を与えられてきたわけであるが、販売三十年以上も経つとファンの間でも若干評価が変わって来て「他の曲みたいに"理解"しようという無理をせずリラックスして聞くといい」「こんなアルバムがあってもいいじゃないの」「このアルバムが聴ければ君は全てのYESの曲に対応できる」なんて所が最近の捉えられ方だ。
発売当初はファンが「こわれもの、危機に続く正統的プログレの進化系作品」を期待し過ぎていたので評価も割れたが、そんな感じで気楽に「YESはこんないろんな意味で凄いトータルコンセプトアルバムを発表していたのだな」と考えれば腹も立たない。
実際慣れてみるとそんなに悪くなく、私個人的にも「メチャクチャ好きではないが何だかんだ言ってよく聴くアルバム」の地位を樹立している。
そんな感じで聴けば結構いい作品だと思うんだ。うん。

後年になって発売当初は強気一辺倒の発言だったジョン・アンダーソン(主犯)がこれについてうやむやな発言を重ねるなど「失敗作?」の疑念が常について回っていたわけだが、最近(といっても数年前だが)リック・ウェイクマンがいい事を言っている。
「僕たちは紆余曲折があっても30年間このバンドで演奏を続け、ずっと進化を続けている。とても演奏が上手くなった。『追憶』なんて昔よりずっと上手く弾けるようになったよ」
正直手元に資料が無いので本当にこんなコメントだったか疑問だが、大筋はこんな発言だった(追憶じゃなくて神の啓示だったかも知れない。よく覚えてない)。
これは実は凄く味わい深い。
何故ならこう口にしたリック・ウェイクマンその人こそこのアルバムの出来に不満を爆発させてYESを離脱した過去を持つ男だからだ。
またこの作品はキーボードのウェイトが非常に低く、ライブ演奏中暇な時間にカレーを食べていたという有名な説話も残されている。それぐらい彼はこのアルバムを気に入っていなかったわけだ。
それが今では「当時よりもっともっと上手く弾ける」とまで口にしているのだ。
犬嫌いの人でもいざ飼ってしまうと情がわくものだ。YESは三十年の歳月を重ねてそこまでの域に達した。バンドを続けるという事は、こういう事なのかも知れない。

このアルバムは幾重もの再評価を経て、時代とともにファンの受け取り方も変化を続けているという稀有な作品だ。
そしてそれはファン一人一人もそうで、つかみ所の無さを「散漫」と捉えられる人もあれば、それを「不思議な魅力」と語る人もいる。
アラン・ホワイトのドラムのソロが長過ぎるという意見はいつの世も不変だが、百面相の如き顔を持つ四曲と言えよう。
(ついでに言うと「ハウがやりたい放題やっている」という評価も不変だ)

そんなわけでYESのファンは結局聴いたほうがいいというのが結論だ。
君にも、君の海洋地形学が芽生えるはずだ。


輸入版はジャケットデザインが異なるものもある。

コメント

秘密のコメント

ブログ管理人への秘密コメントです

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://roundaboutyes.dtiblog.com/tb.php/9-ff83bddf

 | HOME | 

Profile

ROUNDABOUT

Name : ROUNDABOUT

DTIブログにようこそ!

Monthly

  1. 04.2009 : (2)
  1. 01.2009 : (4)
  1. 12.2008 : (1)
  1. 09.2008 : (2)
  1. 07.2008 : (1)
  1. 03.2008 : (3)
  1. 02.2008 : (1)
  1. 01.2008 : (1)
  1. 12.2007 : (1)
  1. 09.2007 : (1)
  1. 08.2007 : (1)
  1. 04.2007 : (1)
  1. 03.2007 : (1)
  1. 02.2007 : (1)
  1. 01.2007 : (1)
  1. 12.2006 : (2)
  1. 11.2006 : (4)
  1. 10.2006 : (7)
  1. 09.2006 : (9)
  1. 08.2006 : (11)
  1. 07.2006 : (6)
  1. 04.2006 : (1)

Entries

Comments

  • i (05/17)

Trackbacks

Free


↓↓↓↓↓↓

HOME
(ぽちゃさん大好き星人の野望)
糞神降臨
ブログランキング
ブログランキング


Appendix

  1. RSS 1.0
  2. HTML 4.01
  3. RSS FEED


Search

Copyright©2005 こわれもの Allrights reserved.

Template designed by GALPOP BLOG + Presented by GALPOP.NET

POWERED BY DTI ブログ